大阪日日新聞
広がる治療の選択肢
今年もやってきた花粉の季節。既に症状に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
花粉症は放置すると、重症化し体のさまざまな不調と関わることもあるといいます。
"町のかかりつけ医”として診療にあたる三愛クリニック(大阪市鶴見区)の東條文明医師に、
花粉症と治療の選択肢について聞きました。
アレルギーは「こじれる」
多くの方は花粉症を、くしゃみや鼻水、目の痒みなど、鼻や目という限られた部分で症状を起こす病気と思いがちです。しかし、アレルギー性疾患はお互いに関係しています。
花粉症の季節が来たと思ったら喘息やアトピー性皮膚炎の症状が出てきた、そんな方が多く来られます。
アレルギーは放っておくとこじれてしまい、炎症が長く続くことで症状が慢性化します。
さらに皮膚の炎症が強くなると、とびひや帯状疱疹のような皮膚感染症を起こしやすくなります。まさに「弱り目に祟り目」です。
このようにアレルギー症状が連鎖することを「アレルギーマーチ」と呼びます。
だからこそ「毎年のことだから」と我慢せず早めに治療することが大切です。
広がるアレルギー治療の選択肢
治療の選択肢も広がっています。
スギ花粉やハウスダストなどの原因となるアレルゲンをあえて少量摂取し食物だと認識させ体を慣らす舌下免疫療法や、近年は「分子標的薬」と呼ばれる新しい治療も使われる様になりました。
例えば、アレルギー性鼻炎などに使われる「ゾレア」や、アトピー性皮膚炎の治療薬「デュピクセント」です。
いずれも炎症に関わる特定の分子の働きを抑える注射薬で、これまで治療で苦労していた患者さんの症状がかなり改善するケースも多々あります。
自己負担(3割)の目安は、ゾレアが1回あたり約1万3千円、デュピクセントは1ヶ月でおよそ3万2千円ほどです。
放置はNG、早めの相談を
花粉症の季節は毎年やってきます。つらい症状を我慢し続けるのではなく、気になる症状があれば早めに相談してほしいと思います。
当院は「町のかかりつけ医」として、こうした体調の悩みを幅広く相談できる場所でありたいと考えています。











